無呼吸症候群 ファクトシート

突然死重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の死亡率は健常者に比べて2.6倍

【ファクトシート1】 突然死重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の死亡率は健常者に比べて2.6倍

OSASと突然死

筆者:山城義広 先生
医療法人社団輔仁会・嬉野が丘サマリヤ人病院

重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の死亡率が健常人よりも高いことは知られています。以前は睡眠中に繰り返す無呼吸と低酸素血症があることから、無呼吸自体で夜中に突然死することがありうると考えられていました。ただし終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)中に死亡する例は少なく、やはりあまりないのではないかと思われていました。

しかしPSGを受け、その後経過観察中に心血管系の原因で突然死した112人の検討では、一般人口では朝6時から12時までに多いが、OSASと診断された群での死亡は夜間0時から6時の間に一番多かったとアメリカの研究者より報告されています(*1)(*2)

また重症OSASでは健常人と比べて死亡する確率は2.6倍でした。このことは無呼吸自体では突然死はなくても心血管系の合併症による突然死はおこりうることを示しています。このデータではCPAP治療の効果は検討されていませんが、CPAP治療で死亡率が減少することも報告されており(*3)、OSASの早期診断と正しい治療が突然死も減らすことができると考えられています。

心疾患による突然死の比率

(*1)N Engi J Med 2005,352:1206-14

(*2)N Engl J Med 2005; 352: 1206-1214
(*3)Lanset 2005; 365: 1046-1053