無呼吸症候群 ファクトシート

アルコール1日の飲酒量が増えるごとにOSASの発症リスクが増加する

【ファクトシート13】 アルコール1日の飲酒量が増えるごとにOSASの発症リスクが増加する

監修:高井雄二郎 先生
  東邦大学医療センター大森病院 呼吸器内科 准教授

⽇本⼈の寝酒習慣

日本人は寝酒習慣のある人が多く、週に1回以上飲酒する人の割合は男性48%、女性18%に及ぶという報告があります(*1)

アルコールは寝つきが良くなると感じる⼀⽅で、睡眠の後半において眠りが浅くなったり、睡眠が分断されたりするなど睡眠に対して悪影響を与えることが明らかになっています。

アルコールは閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)を悪化させる

また、アルコールは睡眠中に上気道を広げる筋⾁の活動を抑制させてしまいます。その結果、⾆がのどに落ち込みやすくなるなどして上気道が狭窄し無呼吸が起こりやすくなってしまいます。

通常、無呼吸が起こると⾎液中の酸素濃度が低下し、それがきっかけとなり覚醒を促しますが、アルコールを摂取するとその感度が鈍くなることで覚醒までの時間が⻑くなり、無呼吸の時間も⻑くなることも知られています。

実際、男性において、1⽇の飲酒量が1杯増えるごとにOSAS(AHI>5)の発症リスクが25%以上増加するという研究結果も報告されています(*2)

※AHI:無呼吸低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index)のこと。睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を⽰します。

OSASのある⽅は、少なくとも就寝前4時間以内の飲酒は控えるようにすると良いでしょう。

(*1)Sleep Med 2007; 8: 723-732.

(*2)J Clin Sleep Med.2007 3(3):265-270.