無呼吸症候群 ファクトシート

脳⾎管障害閉塞性睡眠時無呼吸症候群は脳⾎管障害の危険因⼦になる?

【ファクトシート15】 脳⾎管障害閉塞性睡眠時無呼吸症候群は脳⾎管障害の危険因⼦になる? Yes or No

監修:高井雄二郎 先生
  東邦大学医療センター大森病院 呼吸器内科 准教授

答はYes

答えは、Yes。

脳⾎管障害とは、脳⾎管に⽣じた異常(⾎液が通わない虚⾎または出⾎)によって起こる疾患の総称です。

実は脳⾎管障害と閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)には密接な関係があり、OSAS患者と健常⼈を3年間追跡調査した研究によると、OSAS患者は脳⾎管障害の発症および死亡が有意に多いという報告がされています(*1)

OSAS患者における脳血管障害発症率

また、海外で行われた研究によると、AHI≧5の睡眠時無呼吸の方は、そうでない方と比べて、脳卒中の発症リスクが2.89倍高まることが明らかになっています(*2)。脳血管障害の危険因子の増加はCPAP療法により改善すると思われます(*3)

OSASは夜間の低酸素⾎症や⾃律神経のバランスが崩れることで、⾼⾎圧や動脈硬化を引き起こし、やがて脳⾎管障害を発症させると考えられています。

⾼⾎圧(特に治療抵抗性⾼⾎圧・早朝⾼⾎圧・夜間⾼⾎圧)、⽇中の眠気、いびき、起床時頭痛など⼼当たりのある⽅はかかりつけの先⽣に相談し、OSASの検査を受けていただくことをお勧めします。

(*1)N Engl J Med 2005;353(19):2034-2041.

(*2)Circulation 2008;118:955-960.

(*3)Kim Y, PLoS One. 2016; 11:e0146317.