無呼吸症候群 ファクトシート

高血圧閉塞性睡眠時無呼吸症候群が高血圧の原因に

【ファクトシート4】 高血圧閉塞性睡眠時無呼吸症候群が高血圧の原因に

OSASと高血圧

筆者:岡部慎一 先生
岡部クリニック 院長

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の患者さんに高血圧症がよく見られる事は以前から知られていましたが、最近、無呼吸が高血圧症の原因となる事が明らかになってきました。

原因の明らかな高血圧を二次性高血圧と呼びますが、最新の高血圧のガイドラインでは、慢性腎臓病などと並び、睡眠時無呼吸が二次性高血圧の原因として掲げられています。

OSASの患者さんでは、日中覚醒時に血圧が高くなるだけでなく、夜間睡眠中にも血圧が高い状態が続く事が知られています。特に、無呼吸が起こっている時には、下の図に示すように血圧が激しく変動しています。

重症のOSASに対してはCPAP療法が広く行なわれていますが、長期的なCPAP療法によってOSAS患者さんの血圧が低下する事を支持する報告が多くなされています。ただ、眠気のない高血圧を合併したOSAS患者さんでは降圧効果が乏しいといわれており、眠気のある患者さんの方がCPAPの降圧効果は高いようです。

降圧剤を服用しても血圧の低下が不十分な高血圧症の患者さんや早朝の血圧が高い患者さんではOSASを合併している可能性が高いと言われています。心当たりのある方は、かかりつけの先生に相談される事をお勧めします。