習慣的にいびきをかく人は糖尿病リスクが2倍
気をつけよう睡眠時無呼吸症候群 10. いびき
いびきと糖尿病
一見何の関係もなさそうないびきと糖尿病ですが、実は深い関係があるんです。ハーバード大学が行なった調査によれば、習慣的にいびきをかく人(質問票を基に調査)は健常人に比べて2倍も糖尿病になるリスクがあるという結果が明らかにされています(*1)。
糖尿病はインスリンがうまく働かないためにブドウ糖が細胞に取り込まれず、血中にたまって血糖値が上がってしまう病気です。いびきによって呼吸が邪魔され、身体が酸素不足になるとその結果、インスリンの働きが悪くなり糖尿病を招くと考えられています。
うるさいいびきは単なる騒音ではなく、身体からのSOSかもしれません。糖尿病を発症させないためにも、いびきには注意したいものです。
* この研究では、患者に対してアンケートを行いいびきを調査しています。
*:P<0.05.
ベースライン時の年齢、BMI、喫煙・飲酒習慣、身体活動量、高コレステロール血症・高血圧の既往歴、睡眠時間、睡眠時の姿勢、シフトワーク就労期間で調整。
糖尿病は自己申告により定義。
- (*1)Am J Epidemiol, 2002; 155: 387-393.
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