喫煙者は睡眠時無呼吸症候群(SAS)
リスクが高い
気をつけよう睡眠時無呼吸症候群 14. タバコ
現喫煙者は⾮喫煙者に⽐べて有意に閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)のリスクが高いということが、アメリカの研究により古くから⾔われています (*1) 。
※SDB:睡眠呼吸障害(Sleep Disordered Breathing)のこと。⾃覚症状の有無に関わらずAHIが5回以上ならSDBとなります。加えて⾃覚症状と上気道の閉塞または狭窄がある場合はOSASと⾔います。
※AHI:無呼吸低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index)のこと。睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を⽰します。
因果関係は正確にはわかっていませんが、恐らくタバコの煙により⿐やのどの粘膜が慢性的な炎症を起こし、空気の通り道(上気道)がむくんでしまうためと考えられています。
喫煙により睡眠の質は悪化し、中途覚醒が増加します(*2)ので、喫煙者、OSASが疑われる方は喫煙習慣を一度見直してみましょう。
- (*1)Arch Intern Med. 1994; 154: 2219-2224.
- (*2)Krishnan V, CHEST 2014; 146: 1673-1680.
関連リンク
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは