睡眠時無呼吸症候群 (SAS) が
疑われる人の特徴

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

働き盛りの世代に急増

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、働き盛りの世代に多いといわれています。その特徴のひとつして肥満が挙げられますが、日本人の場合、肥満ではない人もSASである可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群が疑われる人の特徴

  • 肥満
  • 小さいあご、小顔
  • 太い(短い)首
  • 男性・閉経後の女性
  • 加齢
  • 家族歴(遺伝)
  • 鼻づまりなどの鼻症状
  • アルコール・睡眠薬
  • たばこ
  • アデノイドや扁桃肥大
  • 口呼吸
  • 舌が後方に落ち込む

あごの小さい日本人は、気道が塞がりやすい

日本人をはじめとするアジア人はあごが小さいため、無呼吸が発生しやすいといわれています。あごが小さいと、舌根が落ちやすく気道が閉塞しやすくなるためです。

あごの形など骨格的特徴は遺伝によって受け継がれるため、両親や祖父母にSASやいびき、無呼吸などの症状がある場合、子どもや孫にも同様の症状が多く認められます。

SASを放置すると突然死のリスクも高まる

睡眠時無呼吸は、女性・子どもも発生する

睡眠時無呼吸は、成人男性に発生しやすいと思われがちですが、女性や子どもも発生します。女性の場合は閉経後の女性ホルモン分泌低下が、子どもの場合はアデノイドや扁桃肥大などがSASの原因になることがあります。

また、加齢により筋力が低下することで気道が閉塞しやすくなることも、SASの原因のひとつとして挙げられます。

SASを放置すると突然死のリスクも高まる

鼻づまりもSASになりやすい人の特徴

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)や鼻ポリープ、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎などの症状で鼻づまりがあり、口呼吸の場合も、いびきや無呼吸を起こしやすく、SASの可能性が高くなります。

また、アルコールや睡眠薬による気道の筋肉の緩みや、たばこによる気道粘膜の炎症や腫れ・むくみも、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の悪化原因となります。

参考文献
日本呼吸器学会 / 厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業「難治性呼吸器疾患・肺高血圧症に関する調査研究」班 (監), 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020, 南江堂, 2020.

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SASは専門の医療機関を受診し検査を受けることによって判定できます。
いびきやSASについて心当たりのある方は、ぜひ一度ご相談されることをおすすめします。

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