睡眠と夫婦仲の意外な関係
SASやいびき、ねむりに関する特集
夫婦円満の秘訣は質の良い睡眠にあり
不調の原因は睡眠不足?
よく眠れなかった朝は、体の調子が悪かったり、なぜかイライラしたりすることはありませんか? 健康的な生活にはバランスの良い食事と適度な運動が欠かせませんが、さらにそれら以上に大切だと言われているのが“睡眠”です。
睡眠は私たちの体や心の働きに直結しているため、十分な睡眠を取ることができないと、こうした症状を引き起こします。多くの人はよく眠ることは健康にとって重要なことだと認識していますが、日々の生活に追われているとつい後回しにしてしまいがちです。しかしその寝不足が不調の大きな原因となっているかもしれません。
また睡眠はその人自身の健康だけでなく、パートナーとの関係にも影響をおよぼすことがわかっています。
4分の3は睡眠が夫婦仲に影響すると回答
世界の睡眠優先順位の実態を明らかにすることを目的とした調査があります。2017年にフィリップスが実施した調査で、全世界5ヵ国で6,461人を対象にインターネットでアンケートが行われました。
以下のグラフは睡眠と夫婦仲との関係に対する意識を表したものです。実に全体の75%が「よく眠ることは幸せな結婚生活の鍵である」と回答しています。とりわけ87%を示した日本ではその傾向がもっとも強く、睡眠が夫婦仲に影響すると考えている人が多いことがわかります。
寝不足は妻を不機嫌にする
アメリカ・ピッツバーグ大学医学部精神科教授ウェンディ・トロクセルが実施した研究に「妻の寝不足が夫婦喧嘩の引き金になる(*1)」という調査結果があります。
2011年に健康な35組の夫婦を対象に10日間に渡って行われたこの研究では、妻が眠れない夜を過ごした翌日は些細な言い争いから夫婦喧嘩に発展する可能性が高いことがわかりました。一方の夫が寝不足の場合、その傾向は見られていません。つまり夫が隣にいて妻が安心して眠りにつくことができれば、幸せを感じて翌日も良好な関係が築けるというわけです。
この結果が示すように、円満な夫婦関係や結婚生活を保つためにも睡眠は必要不可欠な要素だと言えます。11月22日は「良い夫婦の日」です。眠りの観点から夫婦仲を見直してみてはいかがでしょうか?
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