睡眠時無呼吸症候群が
引き起こすリスク

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

居眠りや集中力の低下が事故を招く

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の代表的な症状に、日中の眠気があります。それによる最も大きなリスクが、居眠りや集中力の低下によるさまざまな事故です。

重大な被害を引き起こす可能性がある交通事故

有名なのは、2003年2月に発生したJR山陽新幹線の列車緊急停止事故や2014年4月に発生した関越自動車道での高速ツアーバスの交通事故などです。いずれも運転手がSASであったことがわかっています。後者は、46名もの死傷者を出した大事故となりました。

睡眠時無呼吸症候群の人が交通事故を起こす頻度は、SASのない人の約2.5倍といわれています。交通事故は、前述のように多くの人を巻き込む大事故に繋がり、本人のみならず社会全体に影響を与えるものとなります。

SASを放置すると突然死のリスクも高まる

労働災害のリスクも高まる

交通事故ではなくとも、SASによる日中の眠気や倦怠感などにより、生産性や作業効率の低下・作業ミスなどを引き起こします。例えば、機械に体を挟まれて大ケガをするなどの労働災害を引き起こすリスクが高まります。

労働災害のレベル次第では、個人はもとより企業としてもその責任を問われ、経済や産業的な損失を招く可能性もあります。SASを放置するということは、さまざまな影響を与えるということを心に留めておきましょう。

突然死のリスクは、健常者の約2.6倍

また、重症のSAS患者の死亡率は、健常者の約2.6倍といわれています。これは、無呼吸によって心血管系の合併症(心不全や急性心筋梗塞、脳梗塞など)を引き起こし、突然死のリスクが高まるためです。

SASを放置すると突然死のリスクも高まる

睡眠時無呼吸症候群が引き起こす合併症は、心血管系の病気だけではありません。高血圧や糖尿病など、さまざまな病気を合併することがわかっています。

合併症については、下記の記事で詳しくご説明しています。ぜひ、読んでみてください。

睡眠時無呼吸症候群が引き起こす合併症
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SASは専門の医療機関を受診し検査を受けることによって判定できます。
いびきやSASについて心当たりのある方は、ぜひ一度ご相談されることをおすすめします。

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