マウスピース療法
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時にマウスピースを装着し、下あごを数ミリ前へ突き出して舌のつけ根まわりのスペースを広げる治療法です。軽〜中等度の方やCPAPがどうしても合わない方の現実的な選択肢になります。マウスピースの作成を含めて、一定条件を満たせば健康保険の適用となります。
メリットと注意点
装着が手軽で、出張や旅行でも扱いやすいのが利点です。AHI(10秒以上の無呼吸・低呼吸の1時間当たりの回数)やいびき、日中の眠気改善が期待できます。
ただし、効果はCPAPより弱いことがあり、重症例では十分なAHI低下は得られないことが多いとされる報告もあります。また、長期的な使用で歯の移動・噛み合わせの変化・顎関節の不快等が起きうる可能性があります。
マウスピースの作成から調整まで
内科などの医療機関が歯科を紹介し、歯科で歯型やかみ合わせを取り、マウスピースの装置を作成します。
作成後は、少しずつ前への移動量を増やす微調整を歯科で行い、いびきや眠気の変化を医療機関で確認。必要に応じて再検査で効果を計測します。装置は定期的に歯科で点検し、壊れやすい部分や装着状態をチェックします。
このように治療は、診断と効果判定は医療機関、装置の管理と安全性は歯科という役割分担で、二人三脚で進めて行きます。
向いている人・向かない人
向いているのは、軽〜中等度の無呼吸、体位(仰向け)で悪化しやすいタイプ、CPAPが不耐の方など。
一方で、重症の睡眠時無呼吸症候群や、顎関節の病気が強い場合、大きく顎を前に出せない骨格、扁桃肥大や重い鼻づまりが主な原因の方では効果が限られることがあります。
適応の最終判断は歯科と医師の連携で行います。
口の清潔と装置の手入れ
毎晩の流水洗浄と乾燥、時々の専用洗浄剤、そして定期的な歯石・歯周ケアが基本です。
長期使用では歯の傾きやかみ合わせの変化が起こりうるため、歯科での継続フォローが装置の“長持ち”と安全につながります。
- 睡眠時無呼吸症候群には、こんなリスクもあった
- 気をつけよう
睡眠時無呼吸症候群
- あなたのいびき放っておいて大丈夫?
- 知っておこう
いびきの基本
