なぜ「いびき」は起きる?

いびきのメカニズム

「いびき」は振動音

いびきは、睡眠中に狭くなった気道を空気が通るときに生じる気道壁の振動音です。

健康な人でも仰向けに寝ると、のどの奥にある軟口蓋や口蓋垂(のどちんこ)、舌根、喉頭蓋などが重力で下に沈み込みます。入眠すると筋肉の活動が低下し、さらに上気道が狭くなりいびきが起きるのです。

仰向けになった際の舌根などの位置

のどの奥がふさがれると窒息状態に

そして、その軟口蓋や舌根などが完全に沈み込み上気道がふさがれると、呼吸をすることができなくなり無呼吸の状態が発生します。

このような無呼吸状態を一晩に何度も繰り返したり、気道が極端に狭くなり呼吸量が減る低呼吸になると、それは単なるいびきではなく、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)の可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群の舌根などの位置

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

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