CPAP療法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群の症状改善が期待できる

持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)は、現在、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法として最も有効性が高いと言われているものです。

この治療を適切に行うことで、睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、熟睡感が得られるようになります。また毎日継続することにより、眠気の改善、夜間のトイレの回数が減るといった、睡眠時無呼吸症候群の症状改善が期待されます。

さらに、高血圧の改善や、心血管疾患のリスクが軽減する可能性も報告されています。

メリットと注意点

装着したその夜から症状が改善しやすい即効性が強みであり、重症度の高い人でも治療効果が高いことが多くの研究で示されています。
使用するマスクの種類や圧力、加温加湿などを細かく調整できるため、症状や生活スタイルに合わせて「続けやすい形」に整えていくことが可能です。

一方で、毎晩の装着が必要で、最初は違和感を覚えることがありますが、マスク選び・加湿・圧の微調整・鼻詰まりの治療などで軽減できることが多いとされます。
消耗品の交換や定期通院など費用面の負担もありますが、定期通院や装置の調整等は他の治療でも発生しうるものです。

CPAP療法の仕組み

CPAP療法は、装置からホース・鼻マスクを介し、気道に常に圧力を掛けて空気を送り、塞がらないようにすることで無呼吸や低呼吸を抑制する仕組みになっています。空気の圧力は、病状・状態に応じ医師が処方します。

CPAPの各部位名称
空気で喉が開かれる様子

健康保険適用となる場合

CPAP療法は、検査を行い一定の基準を満たせば健康保険が適用されます。その際、定期的な外来受診が必須となります。また、CPAP療法を適切に続けるためには、不調や不具合が起きた時に主治医と相談をすることが重要です。

CPAPのレンタルについて

CPAP療法が保険適用となった場合、医療機関よりCPAP装置が貸し出されます。費用は、目安としてそれぞれ以下の通りです。

3割負担の場合 約5,000円、1割負担の場合 約1,500円

この中には、診察、機器の保守管理、マスク消耗品供給等の治療に必要な諸費用が含まれています。ただし、CPAP療法以外の他の治療や検査を行うことにより変動する場合もあります。

また、医療機関より指示を受けた機器取り扱い業者が、設置時の説明や保守管理など、正しく機器をお使いいただくためのサポートを行います。
レンタルの仕組みについて詳しくは、主治医または医療機関へご確認ください。

近年、CPAPを自費購入されるケースもあるようですが、平均して40万円と高額な購入費がかかる上に、機器の正しい設置・設定やメンテナンス・修理などのサポートも無く、すべて自分で行わなければならないため、慎重に検討することが必要です。

レンタルの仕組みに関する図

CPAP機器やマスクについて

機器本体は15〜20センチ程度の大きさで、ベッドサイドに置いて使用します。マスクは、鼻だけを覆うものや鼻と口両方を覆うものなどいくつかのタイプがあり、口漏れの程度や症状によって選択をします。

鼻だけを覆うネーザルマスク、鼻と口を覆うフルフェイスマスク

CPAP療法は使用することで気道を広げるという対症療法のため、毎日継続的に使用することが必要となります。継続的に正しく使用するには、マスクの装着を快適に保つことも重要です。呼吸をして空気が漏れない程度に、強く締め付けすぎないように軽くフィットさせるようにする等、装着具合や位置を調整しましょう。

また、マスクを清潔にすることも大切です。お手入れは、出来るだけ毎日、中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗浄し、よくすすいだのちに、風通しの良い場所で陰干してください。

どうしても上手く装着できなかったり、睡眠中の不快感が続いたりする場合は、必ず主治医に相談をしてください。

空気の圧力について

CPAPの空気圧力は、患者さんの症状や状態に合わせて医師が処方し設定を行います。人によっては高い圧力が必要になる場合もあるので、徐々に慣れていただくことも必要となります。

しかし、継続して使用していく中で、その症状や状態が変化することで、CPAPの圧力を変更することもあります。最初に設定された圧力に不快感を感じたり、使用そのものがつらくなったりする時には、必ず主治医に早めに相談するようにしましょう。

継続使用に伴う気になる症状と対処方法の例

CPAPを継続使用する中で、気になる症状が出てくる可能性があります。無呼吸ラボでは、代表的な症状とその対処方法の例をご紹介しています。

しかし、いずれも改善が認められない場合や使用自体がつらいと感じる場合等には、勝手に使用を止めるのではなく、早めに主治医に相談し、正しい対処を取るようにしてください。

気になる症状と対処方法の例

CPAP治療はオンライン診療でも可能に

睡眠時無呼吸症候群は継続的な治療が必要となる慢性疾患ですが、これまではオンライン診療対象外でした。しかし、令和6年度の診療報酬改定(2024年6月1日施行)により、CPAP治療(持続陽圧呼吸療法)については保険適応でのオンライン診療が可能となりました。詳しくは、下記をご確認ください。

オンライン診療

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SASは専門の医療機関を受診し検査を受けることによって判定できます。
いびきやSASについて心当たりのある方は、ぜひ一度ご相談されることをおすすめします。

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