大切なのは熟睡感! 昼夜の活動のメリハリが快眠へと導く

ねむりのコラム 9. メカニズム

熟睡感

厚生労働省の研究班によってまとめられた「睡眠障害対処12の指針」を元により良い睡眠を考える「ねむりのコラム」。今回のキーワードは「熟睡感」です。朝すっきりと目覚められていますか?

【第9条】熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠を。

たっぷりと寝たはずなのに、なんだか寝た気がしないーー。朝、目覚めたときにこんなことを感じたことありませんか。実はこれ、眠りが浅く、熟睡感が得られていない証拠。しかし寝足りないからといって、そのまま二度寝をしたり、前日に早く寝たりして、睡眠時間を延長しても解決はできません。熟睡感を得るための「長すぎる睡眠」は逆効果。ベッドで過ごす時間を必要以上に長くすると、かえって眠りが浅くなり、夜中に目覚めやすく、結果として熟睡感を得られないのです。

睡眠に必要な時間は人それぞれ。長ければ良いというわけではなく、その時間は歳を重ねるとともに短くなっていきます。20歳代に比べ、65歳では必要な睡眠時間が約1時間少なくなると考えられています。現在の自分に合った時間数を見極めることが大切です。目安として翌日、眠気に困らない程度の睡眠時間を確保すると良いでしょう。

また、より良い睡眠を得られるかどうかは、日中の活動にも関係しています。人の体温は日中は高く、夜になると低くなり、この温度の高低差が大きいほど眠りは深くなると言われています。昼間に適度な運動を取り入れ、しっかり体温を上げることができれば、夜の睡眠で熟睡感を得られるようになるはずです。安定した睡眠には昼夜の活動のメリハリが必要不可欠なのです。

出典:厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針の改定に関する検討会」報告 平成26年3月「健康づくりのための睡眠指針2014」より

睡眠中の「いびき」は、健康に多大なる影響を与えることも…
知っておこう
「いびき」の基本
いびき・睡眠時無呼吸症候群の相談ができる
お近くの病院を探す