身体も心も健康でいるために大切な睡眠の役割とは?
ねむりのコラム 1. メカニズム
厚生労働省の研究班によってまとめられた「健康づくりのための睡眠指針2014」を基に、より良い睡眠を考える「ねむりのコラム」。今回のキーワードは「疲労回復」です。睡眠は日中の生活で受けたダメージを回復させる役割を担っています。必要不可欠な睡眠をあなたはしっかり取れていますか?
【第1条】良い睡眠で、からだもこころも健康に。
仕事や学業、家庭、遊びなど、忙しさを理由に睡眠時間を削っていませんか? 本来、人は人生の3分の1の時間を「睡眠」に費やすようにできています。睡眠の役割はずばり疲労を回復すること。寝ている間に身体や脳の疲れを休息させて、修復・再生しています。そのため睡眠時間が充分でなかったり、質が悪かったりすると、心身に大きな負担がかかります。また睡眠不足は生活に支障をきたすだけでなく、生活習慣病の原因となることや、うつ病などの心の病の引き金になることもわかってきています。
日本人は世界的に見ても睡眠時間が短いと言われています。睡眠不足による思わぬ病気や事故を未然に防ぐためには、自らの睡眠を見直す必要があるのです。平成26年3月に厚生労働省によって発表された「健康づくりのための睡眠指針2014 ~睡眠12箇条~」には、以下のように睡眠についての知識がまとめられています。この「ねむりのコラム」で、心身ともに健康に過ごすために「睡眠」について一緒に考えていきましょう。
- 健康づくりのための睡眠指針2014
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- 【第1条】良い睡眠で、からだもこころも健康に。
- 【第2条】適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
- 【第3条】良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
- 【第4条】睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
- 【第5条】年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
- 【第6条】良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
- 【第7条】若年世代は夜更かしを避けて、体内時計のリズムを保つ
- 【第8条】勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
- 【第9条】熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
- 【第10条】眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
- 【第11条】いつもと違う睡眠には、要注意。
- 【第12条】眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。
出典:厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針の改定に関する検討会」報告 平成26年3月「健康づくりのための睡眠指針2014」より
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