睡眠負債は大敵! 慢性的な睡眠不足は生活習慣病のはじまり!?
ねむりのコラム 3. 病気
厚生労働省の研究班によってまとめられた「健康づくりのための睡眠指針2014」を基に、より良い睡眠を考える「ねむりのコラム」。今回のキーワードは「生活習慣病」です。たかが睡眠不足と思っていませんか?
【第3条】良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
さまざまな研究により、睡眠不足や不眠がうつ病などの精神疾患を引き起こしたり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めることがわかっています。健康な生活を送るためには十分な睡眠を取ることが必要不可欠なのです。
睡眠不足に陥りやすい病気のひとつに「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」があります。肥満などが原因で睡眠時に気道が塞がり、呼吸が止まったり浅くなったりする疾患のことで、激しいいびきが特徴です。ひどくなると夜寝ているにも関わらず、日中に過剰な眠気に襲われるようになります。睡眠時に呼吸停止と再開を繰り返しているため、安定した深い睡眠を取れていない証拠です。
慢性的な睡眠不足の原因が睡眠時無呼吸症候群である場合、治療せずに放っておくと、高血圧、糖尿病、不整脈、脳卒中、虚血性心疾患、歯周疾患などの生活習慣病になる危険性を高めます。質の良い睡眠をしっかりとることが、こうした生活習慣病の予防にもつながるのです。また肥満は睡眠時無呼吸症候群になる原因のひとつなので、自身に合った適正体重を維持するようにしましょう。
出典:厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針の改定に関する検討会」報告 平成26年3月「健康づくりのための睡眠指針2014」より
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